Design:手間なし! イラストをベクターデータに一括変換(トレース)- Cocoapotrace
白黒(白背景・黒線ベタ)のイラストを自動でベクターデータに書き出してくれる『Cocoapotrace』。学生時代からお世話になっているので、かれこれ10年は使用していますが、実務でもとても重宝しているアプリのひとつを今回はご紹介します。
01. Cocoapotrace とは?
機能は、Illustratorの「画像のトレース」とだいたい同じで、イラスト(線画)などをベクターデータに自動変換してくれるアプリです。
ドラッグ&ドロップでOKという手軽さと、精度の良さで、使用感は個人的にこちらの方が良い感じ。
線画のベクターデータ化に特に強い印象で、複雑なものでも綺麗に書き出せちゃいます。ただし、白黒2階調の範囲限定。ロゴをトレースするような、緻密な作業は少し苦手な傾向です。
02. ダウンロード先
残念ながら、元サイトが閉鎖されてしまっているようでダウンロードができなくなっていました。が、アーカイブからダウンロードができるらしいのでリンクを紹介しておきます。
下記のスレッドより発掘
愛用しているアプリ、Cocoapotraceのダウンロードができなくなっている…😭どなたか他に入手できるところを知っていたら教えてくださいませ…🙏🏻 https://t.co/lI9unWBbjH
— サタケシュンスケ|イラストレーター|作品集「PRESENT」(玄光社)発売中! (@satakeshunsuke) April 24, 2019
03. 使い方
使い方はとても簡単です。
- イラストを白黒に変換
- jpgに書き出し
- 書き出したjpgを Cocoapotrace にドラッグ&ドロップ
- 保存(eps)
基本はこの4ステップで完了します。
白黒2階調
とにかく、綺麗に取り込みたい場合は白黒2階調にするのが基本です。
ペンタブで描く場合は、初めから描画色・黒で描くのがおすすめです。アナログの場合は、Photoshopなどにきちんと取り込んで、ごみ取りをし、地と線のコントラストをきちんと区別してあげるとうまく読み込んでくれるようです。
スムーズツール
ガタついたパスをなぞってあげる。左が使用前、右が使用後
また、書き出したepsデータは線がガタついていることが多いので、Illustratorの『スムーズツール』を使って、線(パス)を滑らかに補正してあげると良い感じになります。